あずましさ
たとえば、寺院関係者や宿泊業に従事していた人ならば、
午前3時頃に身支度をはじめて、活動を開始します。
子育てを経験した女性ならば、都度、時計を確認しながら、
時間通りに生活する習慣を身に着けていることでしょう。
夜10時頃まで、好きなテレビ番組を楽しみに観ている人もいれば、
起床後の身支度を、毎朝、時間をかけて丁寧に行う結果、
朝食を摂る時間が他人より遅くなってしまう人もいます。
多くの人々は認知症になった以降も、馴染んだ生活習慣を継続していますが、
“あずましい”という肌感覚は人それぞれ異なります。
グループホームは共同生活ですが、そこで暮らす人々、一人ひとり生活の仕方に違いがあります。
だからこそ、ひなた園では、就寝時間、起床時間、朝食を摂る時間は、
人それぞれ違っていて良いことにしています。
生活は、他者に管理されるものではない。その人らしい生活を送れていること。
私たちが何より大切にしていきたい価値観が、ここにあります。
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